今日からはじまった新コーナー
「ヒトカタル」。
作家さんとの対談による「語り」の記録です。
第1回目はAcruギャラリーで
「平太展」を開催する
ばんひろみさん。
◆今回、平太くん一色の展示ですが平太くんとの出会いは?
「平太は近くの鉄工所に捨てられてた猫なんです。
出会ったころからすでにこの大きさだったので大人になってから捨てられたみたいですね(悲)
けんかっぱやくて怪我やら病気やらで医療費もかかるし手のかかる猫でした。
もう、つねに女子猫をを追っかけまわしてましたね。
その頃は「ふうてんの虎さん」なんて呼ばれてましたよ(笑)
鉄工所が閉鎖するときに「あとはヨロシク!」ってまかされました(笑)」
◆他の猫にはない平太くんの魅力とは?
もともとかわいい+きれいな猫ばかり撮っていたのですが、
平太はそんな猫たちとはちょっと違ってましたね。
平太の写真集の表紙にしても
飼い主目線だとキャッチライトも入っていないしありえない写真なのですが、
逆にこれ以外ありえない!という感じでチョイスしました。
家猫を撮ってる方だと「なんでこんな写真?」とよく言われます。
こういう写真って表に出さないか撮っても失敗写真ってすぐ消してはると思うのですが、
そのつっこみどころのある写真こそが平太の魅力だと思います。
なんというか「猫」を撮っているという感覚がなくなってくるんですよね。」
◆ああ、わかります。かっこよすぎな平太くんって何か違いますね(笑)
普段から平太くんは写真のようなゆるい感じなのですか?
「普段は工場の中でよく寝てますね。
印刷機械は阪急電車の高架下にようなものすごい音を出すのですが
気にせず寝てます(笑)
仕事が煮詰まってるときなんかに
ふと振り返ると「あんたまたそんな格好して!」
と微笑ましいポーズをしていてガス抜きさせてくれます(笑)」
◆他にたくさんの猫と暮らしているばんさんにとって、
家猫ではない平太くんはいったいどんな存在なのでしょうか?
会社にいてる社員みたいな感じですね。
かわいい飼猫とか被写体との関係性ともちょっと違う。
対等な人間関係?みたいなものを感じます。
おもしろいとこ撮ったろうという感覚よりは
人を撮るのが好きな人が友達のスナップ写真を撮るようなもんですかね。
他の子は「それかわいいかわいい、もうちょっとじっとしてて!」
と飼猫ちゃん撮ってますモードにはいるのですが、
平太の場合、冷静というか撮らなきゃと必死に撮る感じではなくて
自然に撮ってる感じ。
ルームメイトみたいに「ちょっとそこまで写真撮りにいかへん?」という感覚かな(笑)」
◆そんなルームメイトが職場にいたら私なら仕事になりませんね(笑)
ばんさんが写真を撮るときに心がけていることはありますか?
「このカメラじゃないとというこだわりはないですね。
フィルム時代を経て、今では操作性の良いニコンのデジイチをメインで使っています。
構図ありき、色ありきではなく
まっさきに猫ありきです。
だからたまに周りが見えてないこともあるのですが(苦笑)
猫の姿がよければOKみたいなところがあって、
脳に伝達する前に撮ってる感じですね。
印刷関係の仕事をしてることもあってか
無意識に差し色で鮮やかな色を入れたくなります。
猫だけじゃなく風景ごと切り取ってそこに猫がとけこんだ写真が好きです。」
◆いちいち愛らしい平太くんですが、この平太展で伝えたいことはありますか?
「大阪では初の平太写真展になります。
おそらく今まで4万枚ほど撮っていると思うのですが
その中からの20数枚をセレクトした平太の集大成のような写真展です。
ぎりぎりまで撮っていた新作もあります。
つっこみどころ満載の猫写真展、
あとは笑ってもらえたら(笑)」
そんな印刷工場長?平太の写真展の詳細は
コチラから。
PHOTO:Ioma.Rchio